SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)とは?
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)とは、人と人のつながりを促進するコミュニティ型のWEBサイトのことです。友人、知人等の人間関係やコミュニケーションを円滑にする手段や場所を提供したり、趣味、趣向、居住地、出身校や友人の友人等のつながりを通じて新しい人間関係を構築する場を提供するシステムです。
SNSのほとんどは、会員制のサービスで既存の参加者からの招待を受けないと参加できないシステムになっています。
また、無料で会員登録を行うことができます。
SNSには、自分自身のプロフィールや写真を会員に公開する機能や、お互いに自分自身のメールアドレスを知られることなく別の会員にメールの送受信ができる機能があります。
また、SNSにはそれぞれに特徴があり、政治家がネット選挙運動で活用するに当たり、向き、不向きがあるので注意して取り組む必要性があります。
以下では、主なSNSの特徴をご紹介します。
フェイスブック(Facebook)

フェイスブック(Facebook)とは、世界最大のSNSです。
SNSは、人と人とのつながりを促進し、友人や知人間のコミュニケーションを円滑にする手段や場を提供したり、趣味・趣向、居住地域、出身校、勤務先等の「友人間」のつながりを通じて人間関係を構築する場を提供する会員制のインターネットサービスです。

フェイスブックは実名制での登録が義務付けられています
フェイスブックは、SNSの中でも、「実名」で、現実の友人、知人とインターネット上でつながり、交流を行うサービスであるという大きな特徴があります。
フェイスブックが国内に存在する他のSNSと大きく異なる点は、「実名」で登録しなければならないという点です。
フェイスブックは世界最大のSNS
世界最大のユーザー数を誇り、2013年4月現在、10億人以上のユーザーが存在するとされています。
国内では2013年4月現在、約1,350万人のユーザーが存在します。
政治にも大きく影響するSNS
フェイスブックは、アメリカをはじめとする欧米諸国で、実際に政治の世界にも大きな影響力を与えていることで知られています。
2010年から2011年にかけてチュニジアで起こった「ジャスミン革命」などは、フェイスブックでの呼びかけが大きな影響を与えたとされています。
また、アメリカの大統領選挙では、オバマ大統領が積極的にフェイスブックを活用して政治活動に役立てています。
企業のフェイスブック活用
フェイスブックは、個人間のコミュニケーションを行うツールとしてだけではなく、フェイスブックを用いて宣伝活動や実際の販売等を行う事が可能です。
アメリカの企業の約80%は既にフェイスブックを商用活用しています。
国内でも、有名企業をはじめ、様々な企業や商店がフェイスブックページと称する商用アカウントを取得して、顧客に対しての情報提供を行っています。
フェイスブックで何ができるのか?
フェイスブックでは、個人や企業間において以下のようなことが行うことができます。
1. 情報を発信する。
2. 情報を受け取る。
3. 情報に共感する。「いいね!機能」
4. 情報発信者と受信者の双方向でやりとりを行える。「コメント機能」
5. 共感した情報を友人と共有できる。「シェア機能」
フェイスブックでは、個人や企業が一方的に発信または受信を行うだけではなく、情報を共感できる「いいね!機能」や、情報発信者と受信者の双方向でやりとりが行える「コメント機能」、共感した情報を友人と共有できる「シェア機能」があります。
また、フェイスブックでは、「いいね!」「コメント」「シェア」の機能を「拡散機能」と呼んでおり、ユーザーがこれらのアクションを起こすごとに、友人に告知されるという特徴を持っています。
フェイスブックでは、受け取った情報に「共感」し、その情報を友人と「共有」し合う独自の拡散(口コミ)の仕組みを持っているために、WEBサイトやブログ等の他のメディアとは大きく異なり、高い宣伝効果が期待できます。フェイスブックが、WEBサイトやブログと大きく異なる点は、これらの拡散機能が備わっている点です。フェイスブックを上手に活用すると、多くの人に口コミを拡散できます。

※ファン46,914名のお友達総数は4,844,826名にも及びます。
インターネット選挙運動におけるフェイスブックの可能性①
日本国内のインターネット選挙運動では、多くの政治家がフェイスブックの活用を開始すると予想されますが、ここで一番重要な点は、「フェイスブックで即効性を求めてはいけない」という点です。
現在、当社では5,100件以上の国内最大級のフェイスブック制作・運用実績があり、数多くの運用実績から導き出されたポイントとしては「運営するフェイスブックを育てていくことがとても重要だ」ということです。
インターネット選挙運動におけるフェイスブックの可能性②
インターネット選挙運動では、多くの政治家がSNSの使用を検討していると思われます。
特にフェイスブックは、「拡散力」に優れており、また、なりすましや誹謗中傷による炎上のリスクが少なく、安心して育てていくことが可能です。

インターネット選挙運動におけるフェイスブックの可能性は以下の4つのポイントと考えます。
1. 政治や選挙に興味のない若年層に対しての啓蒙・アプローチが可能。
2. 政治家が有権者との距離感を縮めることができる。
3. 意思・意見表明が可能なことに加え、有権者との意見交換も気軽に行うことができる。
4. 選挙区の有権者の年齢層ごとに違ったアプローチが可能。※下図を参照
ツイッター(Twitter)

ツイッターとは、140文字以内の「つぶやき」を入力して、それをみんなで共有するサービスです。ツイッターは別名(ミニブログ)とも呼ばれています。
ツイッターの特徴
WEBサイト(ホームページ)やブログでの情報発信を行う際には、文章を整えたり、掲載する画像(写真)を貼り付けるといった編集作業に時間を要します。
その点、ツイッターでは、「いち早く情報のみを発信したい場合」にはとても便利です。
自分が「今何をしているのか?」や、「どこにいる」等の何気ない内容を気軽に発信することができるSNSです。
インターネット選挙運動のツイッター活用
ツイッターは第三者による候補者へのなりすましなど不正行為を防ぐ仕組みが確立されていないため、「ツイッターは選挙違反を誘発しやすくなる」等の理由からツイッターの利用を自粛するのではないかとの声も多く聞かれます。
LINE(ライン)

LINE(ライン)とは、世界230以上の国や地域で使用され、登録ユーザー数約1億5,000万人、国内では4,500万人のユーザー数を誇るSNSです。
LINEの主な特徴
LINEの国内ユーザーのほとんどがスマートフォンでの利用です。
LINEは平成25年4月17日、「国民の政治への興味・関心向上や投票率増加などへの貢献を目的」として全政党にLINE公式アカウントを無償提供すると発表しました。
これに従い、これまで「LINE@」でアカウントを開設している政党については、公式アカウントに無償で移行されました。
Google+(グーグルプラス)

国内利用者数100万人を超えるGoogle+(グーグルプラス)は、検索エンジンサービスのGoogle社が運営、無料提供しているコミュニケーションツールです。
Google+をインターネット選挙運動時のプロモーションに活用することのメリットは「口コミ」にあります。草の根的な手法でプロモーションを行なうことができるのがGoogle+です。
Google+の特徴
Google+の強みはAndroid(アンドロイド)を採用するスマートフォンとの連携にもあります。
アンドロイドOSを提供しているGoogle社では自社開発のOSに特化する形でGoogle+を常にカスタマイズ提供しています。
フェイスブックとツイッターとの違い
フェイスブックは情報を共有するためには"友達"申請の必要があり、相手の承認がなければ情報共有ができない仕組みになっています。また、ツイッターのスローガンは"What's Happening?(いまどうしてる?)"であり、フォローと呼ばれる相手の許可を必要とせずに情報を得られる仕組みで、欲しい情報をリアルタイムに取り寄せられることが特徴です。
一方、Google+はフォローによって相手の許可がなくとも情報を共有できるシステムですが、情報をどの仲間に公開するか等、細い指定が可能です。Google+の主な特徴では、ユーザー同士のつながりと重視するフェイスブックと、リアルタイム性を重視するツイッターの両方を持ち合わせたような存在と言えます。
ちなみに2012年のアメリカ大統領選では、オバマ大統領もGoogle+を利用しています。